最新号発売 october 2017

3.11 昨日、今日、明日

2017.10月号 津波災害時のガイドライン

 市は先ごろ、津波災害時の避難に自動車を使用する際のガイドラインをまとめた。昨年11月22日の地震で、自動車避難による渋滞が発生したことを踏まえ、これまで4回、関係機関らを構成員とする検討部会を実施。9月24日には、同ガイドラインに沿った初めての避難訓練が行われた。

 東日本大震災では、自動車で避難した多くの人が、渋滞に巻き込まれるなどして逃げ遅れ、津波にのまれ命を落とすケースが目立った。
 国の方針はそれまで、交通混乱を招くなどの理由から、自動車での避難を原則禁止。ところが、震災後は一転、同震災での経験を踏まえ、原則徒歩としながら「自動車で安全かつ確実に避難できる方策」の検討部会を立ち上げ、被災自治体が従う動きが強まっている。
 こうした中、昨年11月、福島県沖を震源とする地震で、市内でも内陸部や高台に向かう車で渋滞が発生したことから、市はこれまで4回、関係機関らで組織する検討部会で対応を協議。8月に行われた市防災会議で「津波災害時における自動車による避難ガイドライン」として報告。
 同ガイドラインでは、避難場所から半径500mを徒歩避難の基本的範囲とし、避難場所まで相当な距離がある場合や、徒歩避難が困難な高齢者ら「要配慮者」について、自動車での避難を容認。
 その場合、同乗させ避難台数を減らすことを前提に、あらかじめ地域内で協議することなどを求めている。
 また、渋滞回避や徒歩避難者への配慮から、津波浸水想定区域内の信号機の点滅運用、駐車場確保のための広域避難場所の選定、立体駐車場や民間施設、高台など、新たな津波避難場所の指定も検討する。
 一方、市は9月24日、総合防災訓練で初めて、同ガイドラインに沿った避難訓練を実施。今後、訓練の結果などから、新たな対応をガイドラインに盛り込む考えだ。

次号予告

11月号は2017年10月下旬発行
★連載:街の角で/いわき再発見シリーズ12「―群像―いわきの誉れ」/私の博物誌★エッセー:琥珀色の風景/助産師さん フルパワー/うまい話し ほか





連載

街の角で
うまい話にゃウラがある
私の博物誌

エッセー

琥珀色の風景
お風呂が一番!