最新号 April 2019

波光

2019.4月号 その中身、「空蝉」だろう

 社会にはいろいろな業種、業態がある。超巨大企業から中小零細までいろいろだが、今はどこも人手不足が深刻らしい。外国人の受け入れも“打開策”の一つとはいえ、人口急減の折、産業のスリム化や縮小に踏み切ることもテではないか。
 昭和の中頃。町の至る所に、和洋中となんでもOKの食堂があった。ところが、時代が流れると“分裂”、専門店化が始まったと思ったら、さらに細分化した。飲食店に限らず、重厚長大の企業、小売業も裾野を広げ、時間など無視のノンストップで走り続けてきたものだ。
 ところが、団塊世代の“撤退”で人口(労働力)は激減。慌てた国は今年に入り、諸外国から30万の「留学生受け入れ」を発表したものの、この制度、「教育政策」か、「産業政策」かは、おぼろげ。明確さはみえない。
 高度成長を目指して「24時間戦い」、世界トップクラスの経済大国になった日本。モーレツ労働のツケが回ってしまい、国が打ち出す昨今の臨時的な制度・政策、“継ぎ当て”のようでとても解せない。五輪などに浮かれず、社会・産業構造の根本的な見直しこそ必要だ。
 街を歩くと、募集、大募集、急募といった文字に加え、男女・年齢不問の張り紙などもよく目にする。そんな今、数字上は戦後最長と言われる好況らしいが、その中身は果たしてどうか。多分に、“空蝉(うつせみ)”だろう。(編集長)

次号予告

5月号は2019年4月下旬発行
★連載:いわき再発見シリーズ13「歩み続けて老舗」/私の博物誌★エッセー:続 琥珀色の風景/健探闊歩(けんたんかっぽ)/うまい話し ほか





連載

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波光

エッセー

    
続 琥珀色の風景
健探闊歩(けんたんかっぽ)
装い想い
母のホンネ
いわきに山あり
うまい話にゃウラがある
私の博物誌