最新号 June 2019

波光

2019.6月号 「神秘の国」だったのに...

 しばらく外への旅から遠ざかっている。震災後は、上京か、仕事での会津方面ぐらい。もう一度行ってみたい外国は多々あるが、あのスリランカでのテロには思わず、耳目を疑った。人間味が篤(あつ)く、ほのぼのとした“神秘の国”。「まさか!」だった。
 紅茶と遺跡好きな師、S氏のお供でのスリランカ行は、12年ほど前。成田から12時間の行程。着いたのは、首都コロンボ。ここから島内10日の旅。ガイドしてくれたのは、元習志野高校野球部のエース兼4番の若いA君。日本語OKの現地人。
 ボールペンや鉛筆をごっそり持ち、小学校で子どもらにプレゼント。木造校舎は老朽化著しかったが、どの顔も明るかった。紅茶は「セイロンティー」として有名で、葉を摘む女性の1日の労賃は、円換算で80円ほどだった。
 往時、内戦が続いていたが今は昔。旅行時はゆったりとした南国ムードが漂い、剣呑(けんのん)な雰囲気など微塵(みじん)も感じなかった。そんな国で突如として勃発したテロ。中東もそうだが、どの宗教も人種間の殺戮(さつりく)に関する“教義”などは一切ないはず。犠牲者は浮かばれまい。
 国際的にも有名な壁画シギリアレディーをはじめ、古代遺跡群、象たちの保養所など見どころは限りない。町々には仏教、ヒンズー教、キリスト教などの施設が並び立つ。そんな国でのおぞましいテロの頻発。今、「怒髪天(どはつてん)」の心情だ。   (編集長)

次号予告

7月号は2019年6月下旬発行
★連載:いわき再発見シリーズ13「歩み続けて老舗」/私の博物誌★エッセー:まぁ〜るく、まるく/“聴き酒”の夜…/ゲンバ女子 ほか





連載

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波光

エッセー

    
続 琥珀色の風景
健探闊歩(けんたんかっぽ)
装い想い
母のホンネ
いわきに山あり
うまい話にゃウラがある
私の博物誌