最新号 December 2017

波光

2017.12月号 子どもには愛情だけを!

 今年を少し振り返ってみた。事件・事故は相変わらずだが、背筋が一段と冷え込む事案も多発した。特に許しがたかったのは、幼子への虐待問題。子どもに注ぐのは愛情だけと思うのだが、問題の根底にあるのは社会の歪さが原因だったら、心は凍(い)てついてしまう。

 3.11時の悲惨(ひさん)な状況が時折、テレビに映る。回顧状況などについてもたびたび流れるが、幼い子どもを失った両親の嘆きは見ている方も辛(つら)い。「今、生きていれば……」という談話からは、心情が痛いほど伝わってくる。親にとって生涯、忘れることが出来ないものだ。
 そうした不慮の事故で得難い「宝物」を失う半面、小さな命を無理やりもぎ取ってしまう若い親も少なくない。「泣き止(や)まないので」「言うことを聞かないから」。子どもはよく泣くし、わがままは成長への一里塚。
 親の手は温かいものだが、それが“魔手”と代わっては、子どもには抗(あらが)えない。自己中心主義、短絡さなども事件の一因と思えるが、昨今は社会全体の欺瞞(ぎまん)、虚偽といった風潮も加わるらしい。この国、やはりおかしい。

 柴犬(雄)が家族となって2年近い。幼子と同様、癒やしの効果は抜群。虐待などは微塵(みじん)も思わない。新年は戌(いぬ)年。正月には、愛犬プラス幼い孫娘と終日、遊ぼうと密かにプランを練っている。それはそうと、新年も宜(よろ)しくお願いいたします。(編集長)

次号予告

1月号は2017年12月下旬発行
★連載:街の角で/いわき再発見シリーズ12「―群像―いわきの誉れ」/私の博物誌★エッセー:変わる、かわる、体と心がカワル/絵本のちから(仮)/オリーブ、燦々(仮)/言葉、つれづれに/うまい話し ほか





連載

街の角で
うまい話にゃウラがある
私の博物誌

エッセー

琥珀色の風景
お風呂が一番!