最新号発売 june 2017

波光

2017.6月号 “知足”は、果てない夢?

 疑われるようなことをする、あるいは行った人は少なからずいる。この春も“李下に冠”的なニュースが火砕流のようにあふれ出したが、これらの行為を稚拙な詭弁で身をかわそうとしたメンメンは引きも切らず。情けない風潮の蔓延、困ったものだ。

 人間、誰しも一番かわいいのは、自分の身。それ故、悪口雑言などで中傷されることを極端に嫌う。つまり、世間体を考慮し、周囲からはいつも「いい人・立派な人」と見られたいし、あるいは「尊敬されたい」という心情に異論はないはず。
 しかし、それなりの地位を持った面々が居並ぶ国会中継などでのやりとりを目にすると、開いた口が塞がらないことも多い。「東の豊洲」「西の森友」などとも揶揄され、延々大騒ぎさせている一連の事案などはその典型。児戯にも劣ることだ。
 世の中に真っさらな人はどれほどいるか。大半は成長に従い、社会の規律や秩序などを理解、認識するのだが、なぜか高みにいる人材ほど欺瞞と飽くなき欲を抱え込む。問題はこの「欲」にある。老子が記した「知足」は、人にとってはやはり“果てない夢”なのだろう。

 人は生活をしている限り、欲で迷惑をかけることは多々ある。身内や会社の仲間などなど、挙げればキリがないが、限度はある。当方も我が身を振り返りながら、「瓜田に履」を肝に銘じ、慎重に歩を進めたい。(編集長)

次号予告

7月号は2017年6月下旬発行
★特集:甘〜い、いわき発進/★連載:街の角で/いわき再発見シリーズ12「―群像―いわきの誉れ」/私の博物誌/★エッセー:琥珀色の風景/お風呂が一番!/続 暖ろん風はつ ほか





連載

版木のそばから
いわきの誉れ
うまい話にゃウラがある
私の博物誌

エッセー

琥珀色の風景
お風呂が一番!
子育て賛歌
ことばと、人生